あれから何日か過ぎて、家に手紙が届いた。
 差出人は大宮さんで、一応中を見ると、この前のことの謝罪で埋め尽くされていた。

「よも、ちょっと来なさい」

「え、ちょっと待って…」

「ねーね!もっとぐるぐるしてよ!」

「ねぇね、だっこ~」

 智希と望亜に両手を持たれて動けずにいるよも。
 近くに居た桃が笑って、智希と望亜に手を伸ばす。

「ほら、捕まえた!」

「うわぁ~」

「ママ、ねぇねも!」

 両手で智希と望亜をまとめて掴み上げる。その隙によもは何とかやって来る。

「どうしたの?」

「手紙だ。勝手に見て悪いな」

 差出人を見た瞬間に表情が凍りついたよもを、隣に座らせてゆっくり頭を撫でる。