「お父さん誰か引き取って~」

「ん?とも、来い」

「やだ!」

「みあ」

「や!」

「…だそうだ」

「動けないんですが…」

 若干傷ついたのは事実だが、子どもたちのかわいらしいお姉ちゃん争奪戦は白熱するばかりだ。これからも、ずっと。

 なんだかんだ言いながらしっかり3人の弟と妹を何とか満足させるよもは、やっぱり我が家のお姉ちゃんで、それは疑いようのない事実だった。