しばらく走って、行きついたのはボーリングやビリヤード、はたまたカラオケや屋内外の1部スポーツで楽しめるアミューズメントパークです。

「なんだ、どこに行くかと思えばここかよ」

「文句あるなら帰れば?」

「大勢の方が楽しいだろ?」

 雷斗くん今日はこうちゃんに対してちょっと冷たいです。

 バイクから降りると、雷斗くんがヘルメットを回収してくれました。

「よもちゃん、何やる?」

「私が決めていいんですか?」

「任せる」

「…じゃあ、ボーリングやりたいです」

「姉ちゃん!勝負しよ!」

「負けるからやだ」

「えぇ…」

 見るからに凹んでしまった遥人がちょっぴりかわいいです。

 こうちゃんが雷斗くんに絡んでいますが、雷斗くんは冷たくあしらうだけ。

 なんだか、ちょっと違う。いつもの雷斗くんらしくないです。どうして…?

 建物の中に入り、受付を済ませると4人で1レーンをお借りしました。

 3人とも本気なのか、ボール選びが真剣です。