「秋空くん、部屋片付け手伝おうか?」

「いえ、大丈夫です」

「大丈夫じゃないです!勝手についていきます」

「…勝手に来るのか」

「行きます!」

 実はあきくんの部屋、借金取りさんたちのせいでめちゃくちゃにされてしまったそうなんです。

 1度着替えを取りに行った時の荒れようが半端なかったものの、片付けに行くのも危ないと言われできずに結局そのままなんです。

「う~ん。まぁ、部屋が片付くまでは泊まりなさい。嫌なこと思い出しても怖いでしょ?」

「…すみません。2週間も世話になってるのに」

「何言ってんの。娘の将来の旦那でしょ?借りとか気にしてんなら、よもを大事にしてあげて」

「お母さん!?」

「よも、あんたも秋空くんにちゃんと尽くしてあげなさい。甘えてばっかじゃダメよ?」

 お母さんの爆弾発言に私もあきくんも真っ赤になって固まってしまいました。お母さんすっかりその気になっていますね…。

 あきくんをこっそり見上げると視線がばっちり合って、さらに顔が赤くなる。

 お昼を食べた後、あきくんと一緒にお片付けに向かいました。