「秋空くん、大丈夫なのか?」

「ご心配おかけしました」

 1番初めに入ってきた清牙さんは、起き上がってる俺を見ると、ほっと息を吐いた。

 そして、剣人さんと同じように1発貰った。…地味に同じ位置を…。

 続けて入ってきたのは、組の人で、思わず緊張する。

「連れて行かれる前に助けれてよかった。連れて行かれたら、連れ戻せた自信がねぇからな」

「…すみません。ご迷惑を」

「いいや。これは俺らの案件だ。逆に見つけれなくて悪かったな。怖かっただろ」

「…はい」

 正直、もうダメだと思った。

 いきなりやって来たあいつらに抵抗できずに言いなりになって、本当に、連れて行かれるんだって思ってた。

 …蓬が来てくれなかったら、死んでたかもしれねぇんだよな…。