「お前ら完全に狙われるだろうな」

「どうすりゃいい?」

「そりゃ、できればどっかのチームに入るべきだろうけど…」

「えぇ、私嫌なんだけど」

「…なら、俺らで作るか?暴走族」

「「はぁ!?」」

 何言ってんだこいつ…。つうか、誰かと被った。被ったのは、俺を踏んづけた奴で、舌打ちされた。俺が舌打ちしてぇよ!!

「清牙、本気か?」

「本気だ。流石に暴走族相手に5人じゃ無理だろ」

「まぁ、そうだろうけど…。はぁ、学校にはばれねぇようにやろうぜ。もう停学はいらねぇ」

「隠れ不良が」

「清牙にだけは言われたくねぇな」

「お前らがチーム作るなら、俺も入れろよ。俺の舎弟たちも勝手についてくんじゃねぇ?」

「お、番長が入ってくれるなら効率よさそうだな」

 勝手に進んでいく話し合い。そして、目の前で暴走族が出来ようとしている。

 なんか、すごい現場に立ち会っちゃってねぇ?