「あ?晴野、楽しそうなことしてんじゃねぇか」

「あ、番長!?」

「あ?番長いうな!斎王!!」

 なんかまた増えた。そして、なぜか加勢しに来た。意味、わかんねぇ…。

 結局、あっさりと倒された男たち。たった6人で倍以上の人数倒しやがった。

「て、てめぇら!!俺らに手出してただで済むと思うなよ!!」

「は?」

「晴野、こいつら暴走族だぞ」

「え?」

「番長、ほんとか?」

 んなこと言ってる場合じゃねぇだろ!初めに倒した奴が逃げていきやがった。

 何やってんだよこいつら…。

 無理矢理立ち上がってそいつらに近づいていく。

「あ、立てたか」

「なんで逃がしたんだよ!」

「は?お前のケンカだろ?あれ以上やる意味が俺らにはない」

「でも!」

「それより、番長、さっきの暴走族ってホントか」

 無視するなよ!!って言いたかったのに、なんか言えなかった。

 さっきから番長って言われてる奴がため息ついた。