「えっと、次は僕かな?」

「あ、颯人さんすみません!ゆきちゃんに見とれてました!」

「よも何言ってんの」

 そういえば話の途中だったわね。私まで忘れてた…。

 颯人は苦笑して、お酒を1口飲む。

 ちょっと緊張してる?まぁ、注目されるのあんまり得意じゃないからしょうがないか。

 颯人はよもに向かってほほ笑むと、清牙を見て少し笑う。

「僕が清牙に声をかけられたのは、期末テスト1週間前、図書室で勉強してた時だよ」

「俺が謹慎明けてすぐだったな」

 清牙の言葉に頷いた颯人は、その時のことを思いだすように笑って口を開いた。