「清牙」

「なんだ?」

「お前のこと、友達だって認めてやるよ」

 清牙はきょとんとした顔をして、やがて心外なという顔をする。

「友達じゃなくて、仲間だろ」

「…そうだな」

『清牙に仲間って言ってもらえるようになるまでにはわかるわよ』

 桃に言われたことを思いだす。確かに分かった。清牙のそばにいれば、つまらない高校生活ではない生活になりそうだ。

「ところで剣人、ノート見せてくれ」

「…ほんと、まじめだよな。お前」

「何言ってんだ。来週テストだぞ。悠長なこと言ってられるか」

「はいはい。しょうがないから、貸してやるよ。前の2週間分もついてる」

「お前もまじめだろ」

 そんなことを言いながら、笑う。清牙も笑っていた。

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