病院に運ばれたけど、やっぱりもうダメで、突然の別れにどんな反応をしたらいいのかわからなかった。

 それは、遥人も同じなのか隣に座ったまま呆然としてる。

「…遥人」

「…ッ姉ちゃん。どうしよう、俺…1人になっちゃった…」

「…」

「母さんに、文句ばっか言って。本当は、守ってくれてるのも、知ってたのに!」

「…遥人」

「俺のせいだ。俺が、俺のせいで…」

「違うよ。遥人のせいじゃない」

 急に思い出したように泣き出してしまった遥人は、抱きしめてももたれてくるだけだった。

 そっと頭を撫でる。

 どうすればいいんだろう。遥人を、1人にさせちゃいけない。

 …晴野でいるの、やめなきゃ、いけないかな…。遥人のそばにいてあげなきゃ…。

 あぁ、なんでこんなとこで迷ってるんだろう。私、最低だ…。