お母さんはかわいい服をくれました。
ちょっと露出が高いのは、多分気のせいです。
たぶん…。ううん…。
お父さんが微妙な顔をして、あきくんに限っては視線を思いっきりそらしていました。
それをみた俊也さんがまた絡みだして、慌ててあきくんを保護しました。油断も隙もない…!
「蓬」
「え?…えぇ!?あ、あきくんお互いになしにしようって決めて…」
「お前だってケーキくれただろ」
「でも…」
「っよ、男前!」
「よも、もらっときな。秋空くんも面子立たないよね」
剣人さんと紅葉さんの茶化しに、あきくんが顔を赤くしてしまいました。
あきくんがくれたのは、水族館のチケットで、ちょっと酔っぱらった剣人さんが茶化して茶化して…。
また2人で行こうって、その場で約束してしまいました。
「もう、2人とも付き合っちゃえばいいのに」
「「え?」」
「秋空くん、あいさつに来るの待ってるからねぇ」
お母さんの言葉にあきくんの顔はもっと赤くなってしまって、私までつられて赤くなってしまいました。