家に帰ってくると、さっきまでなかった2台の車があります。

 その2台の車は見慣れた車で、颯人さん、紅葉さんご夫婦と剣人さんが運転する車です。ということはいらっしゃるということですよね!

 車を降りて、咲ちゃんを抱っこしたまま玄関に向かいます。

 お父さんとあきくんが追い付いてきたのを見て、ドアを開けました。

「ただいま~ふわ!?」

 突然目の前に紙テープがっ。いったい何ごとですか!?

「「「「「お誕生日おめでとう!」」」」」

 紙テープの向こう側から聞こえた声。そこにはお母さん、剣人さん、颯人さん、紅葉さん、俊也さんがクラッカーを持っていて、智希と望亜も笑って駆け寄ってきてくれました。

「…あ、ありがとうございます!」

 智希と望亜に抱き着かれて、剣人さんが頭を撫でてくれる。

 えへへ、ちょっと恥ずかしいけどとっても嬉しいです!

「ねーね、早く来て!」

「はやく!」

「ともくん、みあちゃん、危ないよ」

 2人に引っ張られてリビングに向かいます。

 咲ちゃんは楽しい雰囲気が伝わったのかきゃっきゃと大喜びです。