「お父さん、近くの本屋でもあるよ?」
「ん?たまにはいいだろ?」
「…?」
お父さんどうしたんでしょうね…。いつも連れてきてくれるのは今過ぎた本屋さんなのに…。
「蓬、咲がお姉ちゃんの膝に戻りたいってよ」
「え?」
「あうあう」
いつの間にか咲ちゃんが私の服をしっかりつかんでいるじゃないですか!
あきくんから咲ちゃんを受け取ると、咲ちゃんは服を掴みなおして、にぱぁっと笑ってくれました。
あう、かわいすぎます…。
ぎゅっと抱きしめると嬉しそうな声が聞こえる。うぅ、かわいい。かわいすぎる!
「っん…ね…ええ」
「へ?あきくん聞きました!?ねーねって言いましたよ!」
「いや、気のせい…」
「咲ちゃんッそうだよ。ねーねだよ~」
歩くようになったら後追いしてくれますかね?ふぁああ…ニマニマ顔が止まりませんッ。
その後、ショッピングセンターに着くまで咲ちゃんに癒されて、あきくんいわくおかしくなっていました。