あきくんの家に戻り、また制服に着替えて、わざわざ学校の方から来たように見せかけるために回り道をして家に向かう。
4時を過ぎた頃ですが、学校から帰ってくる時間としては問題ないです。
玄関のドアを開けて、ただいまって声をかける。
「ねーね!」
慌てて出てきた望亜に両手を伸ばすと、まっすぐに腕の中に入ってきました。
はぅ、毎日癒されちゃいます。
「みあちゃん、ただいま」
「おかえり!ねーね、ダメ!」
あれれ、なぜか前に進ませてくれません…。なぜですか…。
抱っこしようとしてもかわされてしまいました。
「ねぇねだめ~」
「えぇ、みあちゃんいじわるしないで?」
「め!」
ぷんぷん怒ってる望亜ですが、私何かしでかしちゃったんでしょうか…。そして、若干ショックです。
あきくんも望亜の様子を不思議そうな顔で見守っていました。