『大切な人へ、この唄を届けます。聞こえてますか?あなたへ作ったこの唄をー』
子どもの視線から、親へ。逆なのかもしれない。でも、とにかく大切な人へ贈るメッセージの歌。
たまたまTVの音楽番組でやってたんですよね。それ以来何となく気に入っている歌です。
あきくんは曲を入れてからは画面を見ていました。
それが何となく恥ずかしくて、とにかく画面に視線を向ける。ほんとは、歌詞なんか見なくても暗記してるのに、へんなの…。
歌い終わると、あきくんが笑っていて、余計に恥ずかしくなる。
「へ、変でした?」
「いや、らしいんじゃねぇか?うまかったし」
「…あ、ありがとうございます」
顔が熱くなってしまいました。
冷ますためにジュースを飲むけど、全然熱は引いてくれませんでした。