駅の近くにあるカラオケ屋さんに行くと、見知った店員さんがいて、サボりがばれてしまいました。

 よくお母さんと紅葉さんに連れてこられるのである意味常連さんなのです。

 部屋に入る前にドリンクバーを入れて、部屋に入りました。

「蓬から歌えよ」

「えぇ…あきくんから歌ってくださいよ…」

「お前が誘ったんだろ?」

 曲を選ぶ機器を押し付けられて、持ってしまいました。

 こうなれば歌わないといけないですよね…。

 そういえば、お母さんたちの前以外で歌うの初めてかもしれません…。

 そう思ったら何となく緊張してきてしまいました。うぅ、どうにでもなれ!

 いつも最初に歌う曲を入れて、今度はあきくんに曲を選ぶ機械を押し付けました。

「ッ!?うわ!?」

「ちょ、音量どこだ!?」

 でも、曲が流れだした瞬間、あまりの爆音に2人で飛び上がって慌てて音量を下げました。

 あぁ、びっくりした…。

 そんなことお構いなしにもう歌詞に入りそうな画面で、慌ててマイクを持ちました。