「なんでこういうの好きになったんだ?」

「…小さいころに連れてきてもらって、たまたま好きなアニメ映画の後にアクションものの映画が続けてあって、それ見てから異様に…?」

「そんなに大音量好きなのか」

「映画館だからこそですね。家で音量上げるのも限度があるじゃないですか。ここならだれにも気にしなくていいですし」

「確かにな。…清牙さん想定外だっただろうな」

「えぇ、もうびっくりだったみたいで…」

 映画見に来るたびに苦笑してるのはそのせいなんですかねぇ…。

 あはは、変な趣味かもしれないです。

 と、そうこうしている間に会場が真っ暗になって、あきくんとのお話もそこでおしまい。後は画面に集中しました。