「…分かりました」
「また、事情を聴くかもしれませんが、その時はご協力をどうか」
「はい」
広西さんは頭を下げると、背を向けて立ち去って行った。
剣人に肩を持たれて、今度こそ警察署を後にする。
建物を出てから振り返ってどこかにいる蓬を探すように視線を滑らせる。
「清牙」
「…あぁ」
親のとこに帰れるといいな。
それだけを祈って、完全に警察署に背を向けて歩き出す。
だが、蓬と再会したのはたった3日後のことだった。
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