……やってしまった。






あれからいつの間にか眠っていたらしい。


朝起きたら布団がかけられていて、お兄ちゃんでも部屋に入ってきたのかな、なんて。


いつもならお兄ちゃんと堀先輩の3人で登校している学校だけど、昨日の今日でどんな顔をしていいのかわからず日直だから朝早く家を飛び出してしまった。




「うーあーうー」

「花ちゃんどうしたの?発声練習?」




奇声を発しながら机に突っ伏していたあたしに話しかけてきたのはマイエンジェル心のオアシスである親友、日野颯希だ。


今日も天使の羽が見えるなと思いながら、おはようと挨拶すると眩しいくらいの微笑みで返事された。


常に触れていたいようなウェーブのかかったさらさらのロングヘア―。ちょっと力を入れたら折れてしまうんじゃないかってくらい細くて白い腕。あたしの天使。