「堀先輩、その箱は?」

「…え?後輩のタオルとか貸したハンカチとか」

「うわあ……」






アウト。完全にアウトだ。


先輩の話によると、後輩の使用済みタオルをそっと新品と交換して保存していたりしているらしい。完全にそれはストーカーというかなんというか。


まさかの先輩の性癖にあたしはどうしたらいいのだろうかと、必死に部屋で呼んでいた少女漫画の展開を思い出す。


だけどあたしの脳内はこんな展開についていけず何故だかお祭り騒ぎのフィーバーだ。今なら大混乱でリンボーダンスとか踊れそうな気がする。






……気がするだけ、だけど。


仕方がなくあたしはその場からそっと立ち去り自室のベッドに項垂れた。