目の前に並んである写真と先輩の顔を交互に見る。先輩の顔は青ざめていて目がきょろきょろと泳いでいた。
「堀先輩は変態だったんですね」
「嫌だなー花ちゃん、俺のどこが変態なのさ!ちょっと可愛い俺の後輩の写真を保存用と個別アルバム用に整理整頓してただけじゃん!!」
「これ、どのくらいあるんですか?」
「……去年の4月からです」
「先輩、きもいです」
「花ちゃん辛辣っ!」
さらっと怖いことを聞いた気もするけどあえてスルーした。
せっかく告白しようと思って部屋に入ったのに、これでは告白する雰囲気全くないではないか。
はあ、と呆れたように息を吐きベッドにボスンと勢いよく座り込む。
先輩は床に並べていた写真をケースに入れて、ベッドの下から引っ張ってきた箱にしまい込んだ。
一瞬、中にタオル等が見えてなんだか嫌な予感。