わざわざ隣の家へ遊びに行くのに自宅の階段を下りて外に出てインターホンを鳴らしそこからまた階段を上がる。
それだけの行動が面倒臭くなり小学生の頃から窓から窓へ移動するという手段を使うようになったのだ。
オープン・ザ・ウインドーと心の中で叫びあたしは先輩の部屋の窓を勢いよく開ける。
その瞬間、あたしは目を見開いた。ぴたりと動きを停止させる。
目の前に広がる光景、それは先輩が何やら大量の写真(全部先輩の部活の後輩で目線が合っていない)とアルバムを床に並べている所で。
着替え中の写真とかあるけど、こういうのって盗撮って言うんだっけか。
「…えっと、花ちゃん」
「ドウモコンバンワア!」
………百瀬 花。15歳。
好きな人に告白しようと、いざ部屋へ突入したら何やらとんでもないものを見つけてしまいました。