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「見つけたぞーおいこら!堀!!」

「うぎゃー百ちゃん!」




その後すぐにお兄ちゃん達バスケ部御一行に見つかり、堀先輩はお兄ちゃんに俺がいつ妹に手を出していいと言ったって蹴りを食らっていた。


そして羽崎くんには、実はあの後ずっと坂田くんと颯希を尾行してるあたし達の後ろをついて歩いていたんだとか報告され。何それ公開処刑じゃん、とあたしはこの後チョコバナナやら焼きそばやたこ焼きを恥ずかしさから脱出するために片っ端から食べ回った。






「あ、そうそう百瀬さん」

「ん?何でしょうか」

「これあげる」

「……へ?」

「俺も合流前にくじでとった。猫柄のノート」

「おおおお?いいんすか?」

「俺が使ったら気持ち悪いでしょ?」

「ありがとうございやす。って、あたしはごみ処理係じゃないからね?まあ、貰うんだけど」






とまあ、そのあと見事バスケ部の面々からくじで当たった物をいくつかもらったり屋台で買った食べ物を一口貰ったりして家路へ向かう。


こんなにたくさんありがとうございますと、うへへとあたしの顔は締まりのないくらい笑っていた。


翌日颯希に話を聞いたところ、実はねとあたし達が見失った後坂田くんに告白されたとのことを報告された。待って、もしかしてあのお化け屋敷はワザとだったのかと、その日あたしは坂田に声をかけまくった。ほとんど答えてくれなかったけど。解せぬ。


でも大好きな親友と先輩の大好きな後輩が無事結ばれてよかったね、とあたしはパシャりと2人の幸せそうな姿を写真に収めた。