「そんなこんなで颯希の赤面写真と坂田くんのクエスチョンを頭に浮かべた写真が此方でございます!」

「うわあ!日野ちゃんの耳まで真っ赤な初々しさと、瑛太のこの困った下がり眉毛が可愛い!!ありがとう花ちゃん!!」

「いえ、では…例の物を」

「はいこれー」

「さんくすです!」





キラキラとフィルターがかかっているように光り輝く物体…金平糖を受け取りあたしはその場で飛び跳ねベッドに飛び込む。そしてゴロゴロ転がって一欠片口に入れると心地よい甘さ。幸せ。先輩好き。


うへへへへとお花を浮かばせていると、堀先輩があっそういえばねーと話しかけてきた。なんですか、と聞いてみると。




「実はここ数日いかさまゲームで坂田に罰ゲームさせてるんだけどね」

「はっ!?ちょ…いきなり不穏な空気流れてますけど!?」




一気に飛んでいたお花が一気に吹っ飛んでいく。


え?堀先輩は坂田くんが好きではなかったの?罰ゲームって、しかもいかさまゲームって…数日ってことは何回もしているんだよね??



坂田くん気づこう!何度もいかさまゲームされてるとか、気づこうよ!!心のなかでそうツッコミを入れていると。




「実はその罰ゲームが、好きな子に俺が言った言葉を言ってくるなんだけど」

「なんですかその鬼畜ゲーム」

「鬼畜って何!?俺、後輩の恋を応援する後輩思いのいい先輩じゃん!!」

「あーはいはいそーですねー」

「感情がこもってないよ!!」




なんて、今まで何を罰ゲームで言わせたんですかと聞いてみると。言葉というか、お題のようなものだったらしい。


好きな子に挨拶するとか、好きな子の髪を褒めるとか、手を褒めるとか。




と、そこまで聞いてあれ、既視感。どこかで聞いたぞその褒め言葉。