私は、このままじゃ１日中柏木くんに会えない気がして、場所を変えることにした。


どこで待とうかな…


待ち合わせ場所、もっと細かく決めておけば良かった…


とりあえず、自分のクラスで待っていようと思って、行ってみた。


すると……


「…あ！永瀬さんっ」


「…希美ちゃん？」


希美ちゃんが、困ったような顔で寄ってきた。


「さっき、北沢の制服を着た、メガネの男の子が来たの！なんか、永瀬さんを探してるって言ってたんだけど…… 」


あ……！


柏木くんだ、その人…