食べ終わって、一息ついたところで、入谷くんのスマホから音が鳴った。 どうやらメールだったみたいで、画面を開くなり、顔をしかめた。 「ごめん、永瀬!ちょっと呼び出された!俺、行かなきゃ」 焦って、慌てて席を立つ入谷くん。 「いいよ、行って」 「いや、でも…」 「私は、大丈夫だから」 入谷くんは財布から千円札を2枚取り出した。