次の日のこと。


友達とお弁当を食べている、希美ちゃんに話しかけた。


「…あの、希美ちゃん…!」


振り返って、私を見た。


口に、箸をくわえたままの希美ちゃんは、なんだか不機嫌だった。


まるで、別人のようで、思わず目を瞑ってしまう。


「なに?」


いつもの明るい声が聞こえて、目を開けると、そこに居たのは笑顔の希美ちゃん。


「あのね、話したいことがあるんだ…」


希美ちゃんは、一瞬驚いたような表情をして、すぐに笑顔になる。