「ってか、今って教室で文化祭の準備のはずじゃ…」
不信がっている入谷くんに、とっさに嘘が出てしまう。
「お、お腹が痛くて…」
そう言いながらお腹をさする。
入谷くんは、たちまち心配そうな表情を浮かべた。
「大丈夫?保健室、ついて行こうか?」
「ううん。ちょっと休めば治る気がするから」
「そっか、お大事に!」
手を振って、逃げるようにトイレにかけこんだ。
腹痛っていう設定上、逃げ場はここか保健室しかないと思った。
でも、さすがに仮病で保健室へ行くのは申し訳ないから…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…