変なところ頑固なことも、鈍感な姿も、不器用な優しい愛も。


いつのときも、私を支えてくれて、包み込んでくれて…


私が頑張れたのは、キミがいたからだよ、柏木くん。









「じゃあ、両思いってことだよね」


「えっ……?」


柏木くんの口が開いたと思ったら、長い腕がいきなり私の体に伸びてきて、そっと私の体を抱きしめる。


視界が真っ暗になり、何も見えない。


今どういう状況が起こっているのか、全くわからないまま柏木くんの腕がどんどんきつくなっていく。