誰かに言いたい。 苦しみをわかってほしい。 でも、誰に言えばいい? 父さんも、母さんも、家族のために、一生懸命に頑張って、戦ってくれている。 なのに、余計な心配はかけたくない。 「はあ…」 こぼれ出てくるのは、ため息だけ。 俺はもう、どうすればいいんだろう。 結局、考えはまとまらないまま、ただ時間だけが過ぎてゆく。