ぐったりと、弱ったネコがいた。


触ってみると、かすかに動いている。


「よかった…まだ、生きてる」


だけど、どうすればいいか分からずに、とりあえず、獣医を呼びに行った。


「先生っ!来てください!ネコが、俺のネコがっ…!」


無我夢中で、訳わかんなくなって。


それでも、助けたいという気持ちだけが、心にあった。


だけど、いくら説明したって、先生が動いてくれることはなかった。