身近に、頼れる人もいないし、すごくすごく、辛かった。


だから、伊月が俺のネコについて、一生懸命に考えてくれている姿が、とても輝いて見えた気がする。


こんなにも、親切で、優しい人が1番近くにいたなんて…


もっと早くに、相談すればよかったと、心底後悔したよ。


でも、本当にうれしかったんだ。


だから伊月に託したのに、何日かして、たまたま公園へ行ったときに、思わず目が入った。


俺があのとき、ネコを入れるときに使ったダンボール箱を。