ここまで静かだと、日時を間違えてしまったのかもしれない、とか自分を疑ってしまう。


だけど、そんなとき。


「あ、永瀬さん!」


どこからか、聞き覚えのある声がして、その方向へ耳を傾けると、そこにいたのは…


「千鶴さん…!」


孤独から抜け出せたという嬉しさのあまり、手を振る千鶴さんに小走りで駆け寄る。


「よかった…間違えたのかと思った」


「大丈夫、あってますよ!もう何人か来てるので、案内しますね」


その言葉に、小さな疑問を感じる。