柏木くん、ありがとう。


隣をみれば、


「ツキ!俺の指噛むなよ、痛いんだから」


ぺろっと舌を出して知らん顔するツキに涙目で怒る柏木くん。


この前、1ヶ月の差だと言って、ドヤ顔していたのは何だったのか。


それが面白くて、彼にそっと微笑んだ。



そうだ、文化祭!


私は言わなければならないことを思い出した。


「柏木くん、実は聞いてほしいことがあって…」