自己紹介を思い出しつつ、首を横にふる。 その瞬間、表情がぱあっと明るくなり、私の両手が強く握りしめた。 「私もなんです!よかったら、一緒に飼育係入りませんかっ?」 「し、飼育係…?」 あまりの迫力に圧倒されて、よろけそうになるほど。 メガネをかけている人は、知的なイメージがあるけど、こんな人もいるんだな、と思いつつ、満面の笑みに苦笑いで応える。