「どうしたの、柏木くん。今日は、私の担当だったよね?」 「うん。そうなんだけど、話したいことがあって…」 話したいことってなんだろう。 そう聞こうとしたそのとき、柏木くんがまた口を開く。 「…それよりさ、あんまり無理はしないで」 優しい口調で言った。 きっと、私の顔が苦しいように見えたのかもしれない。