「まじ、あの子ムカつかない?調子乗ってるよね」 「あー、分かる!この前だってさー」 「えー、なにそれ。笑える」 聞いたことある声だった。 多分、絶対に忘れないこの声。 あのころと変わっていない、悪口を言うその態度。 だから余計に、私のことなんじゃないかと心小さくなってゆく。 あのころの私が、また戻ってくるよう。