教室について、真っ先に目に入ったのは、いつも通り明るくて元気な希美ちゃんの姿。 友だちと楽しそうに話している。 何も、なかったのかな。 私は、首を傾げて、チャイムの音が鳴り終わる前に、席に座った。 だけど、そんな考えが間違っていることに気づいたのは、お昼のときだった。