その運命の出会いの物語は、ある国語の課題から始まる。 思い出の本について調べてくること。 それが私を図書館へと導いてくれた言葉。 昔から本が好きだった私にとっては、この課題は数学の問題集の何倍も簡単だった。 久しぶりに行く図書館はなんだかわくわくして、とても楽しみにしていた。 だから、思わず足が弾んでしまう。