そのとき、先生が私にも目を向ける。


「あら、今日はお友だちも一緒なのね。さては、なにかあったのかしら?」


ふふふ、と笑って、そう問う。


だけど、それ以上のことは無理に聞こうとしなかった。


見た目通り優しそうな予感。


もしかしたら、永瀬さんが慕う人だから、いい人なのかもしれない。


そして、私たちは近くのソファに座る。