「見てれば分かる。雰囲気が違うから」


「……っ!」


見てれば、って…


ずっと、見てたの!?


私は、思わずうぬぼれてしまう。


だけど、見ていたのは私じゃなくて…


「永瀬さん、暗い顔してたよ…」


その言葉を口にしたときのキミは、切なそうな、だけど、微笑ましそうに顔を緩ませた。


それを見ただけで、分かる。


拓海は、永瀬さんが好きなんだって。