そして、それから毎日、裏山に足を運んだ。


お母さんは、そんな私を不思議がっていたけど、笑って、大丈夫だって言うばかり。


ネコを飼っているって知ったら怒るかな…


亡くなったペットのことはもうどうでもよくなったの、って悲しむかな…


でもね、お母さん。


私は、今でも泣きそうになるんだよ。


死んだときの体の冷たさは、ずっと頭に残ってるよ。


怖いんだ、『死ぬ』ということが。


だから、もう死なせたくない。


何もかも。


だけど、それは私には無理かもしれない。


生きものはいつか死んでしまうから。


でも、助けることはできる。


死んでしまうその命を、ちょっとでも延ばしてあげることができるなら、私はやりたい。


そう、思うんだ。