「大丈夫だよ、私はキミの味方だから」


優しく微笑んで、背中をさすった。


雪が被っていて、ちょっと冷たい。


でも、あの冷たさじゃなかった。


このネコは、まだほんのりと温かみがある。


まだ生きてる…


私はまた微笑んで、手をそっと離した。


ネコが、ゆっくりとエサを食べ始める。


細くて、ちょっと青白いその体が、私に死の恐怖を思い出させた。