そして、裏山の茂みの中にキミはいた。


できればいなければいいのに…


そう思いもした。


誰かに飼われて、暖かいコタツの中で眠って言えばいいのに…


そのほうが、キミにとって幸せになれるでしょ?


私は、すやすやと眠るネコの周りに、持ってきたエサを少し出した。


ガサガサとしたその音に反応したのか、ネコはゆっくりと起き出した。


私もしゃがんで、その姿をじーっとみる。


するとネコは、私の気配に気づき、エサから離れた。