ダッ……!


「あっ、おい入谷!?」


気づいたら、隣のやつのことなんか頭になかった。


ただ、永瀬のことだけが心配で無我夢中でひたすら走った。


永瀬に、何かあったらどうしようって。


俺のせいで、永瀬が傷つくようなことになったらどうしようって…


ずっとそれだけが心を渦巻く。