「お前、まじ最低。ネコ殺し!」
……え?
拓海はそう言い放って、捨てるように俺を突き放した。
俺は、素早く歩き出す拓海に話しかける。
「…ちょっと、待てよ!俺がネコ殺し…?ちゃんと説明してくれなきゃ分かんねえよ」
拓海は立ち止まって、顔だけ振り向いた。
「ここら辺で起きてるネコの事件…。もちろん、知ってるよな?」
「まあ、母さんから聞いたけど…」
「あれの犯人…お前なんだろ?」
頭が真っ白になる。
「は…!?なに言ってんだよ!そんな訳な…」
「俺は見たんだよっ!お前が、ここで捨てネコ飼ってんの!」
「………っ!」