俺は怖くなった。
もし、このネコをあのまま公園に置いておいたら死んでしまうかもしれない。
まだ小さいのに、生命を終わらせることになったらいやだ。
「やっぱり、ここで飼おう?俺が育てるから…!」
頑張って説得した。
でも……
「そのネコがすでに被害を受けているとしたら、伊月にも危険がおよぶ。伊月には死んでほしくないの…分かるでしょ?」
「……っ!」
俺がこのネコを死なせたくないように、母さんも俺を死なせたくないんだ。
そう知ったら、何も言えなくなった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…