「わー!右の子がたしか、ツキで、左がシオでしたよね!?」 「はい!ご存知でしたか」 「当たり前ですよー!とってもかわいいですねっ」 「…ありがとうございます!」 千鶴さんに、まずツキを渡す。 ツキは千鶴さんの手の中でにゃーと鳴いた。 大きなメガネの奥から、喜びと嬉しさが溢れている感じがした。