「ありがとうございます…!」


『……?こちらこそですっ!』


電話ごしに聞こえた声は、私のせいで混乱気味だったけど、それでも応えようとしてくれていて、嬉しかった。


『あのっ…!一回ネコたちを見せてもらうことって出来ますか?』


「いいですよ、では、明日、中央図書館で待ち合わせしましょう」



そして、次の日。


約束通り、図書館へ行った。


どんな人なんだろうなぁ…


あの優しい声の持ち主だから、きっと良い人だろうなぁ…


私は楽しみにしながら、図書館裏の公園で待つ。