ていうか私恋してるなんて言ってないし…!
…でも……
「五十鈴君なんて言ってくれるかな…」
なんてポロッとつい名前を出してしまった。
あ…遼がいるのに……
「五十鈴?
なに?遼佳ってあの女みたいなのがいいの!?」
あぁ…五十鈴君ごめんなさい…。
私の弟はとても失礼なことを…
「別に好きとかそういうんじゃないもん…!
それに先輩なんだからそんな言い方しちゃダメでしょ!」
なんだか遼は一気にムスッとした顔に変わって…
「遼佳があんな男連れてきたって俺は賛成しない」
そう言って遼は私の部屋から出ていってしまった。
遼はなんだかんだ昔から私にベッタリだ。
でも…別に好きとか付き合ってる訳じゃないんだけどな…
遼は放っとけばいつの間にか機嫌よくなるでしょ…。
明日楽しみだな〜…。